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●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください

筑井孝子の気ままにスケッチ ◆11◆

描きたい季節の始まり

『高崎観音』4号

『みさと芝桜公園』4号

◎描きたい季節の始まり

『高崎観音』『みさと芝桜公園』

 

 生徒の作品展が終わると、もうあちこちで桜が満開です。毎日絵を描いていましたが、高崎を描きに行こうと思っていたせっかくの休みの日に雨が降ってしまいました。先月の原稿の絵を受け取りに新聞社に寄ると、桜の下にあった車に花びらが散り、まるで水玉模様のようです。あまりにかわいいので携帯で撮ってしまいました。

 もう夕暮れなのですが、すこし空が明るくなってきたので、あわてて高崎観音の下まで行ってみました。私は観音様を見るたびに『音』を『観る』ことができるんだなぁと思います。私の絵は、見てくれる人が『音』を『描いている』って思えるような絵がいいな、楽しい気持ちになる絵がいいなって思っています。

 描き上がって筆を置くと、観音様の色が変わってきました。「なんだろう?」と思っていると、ライトアップされてみるみるうちに観音様が光っていきます。もう一枚描けなかったことを残念に思いながら、光っていくところを見れた喜びもあり うきうきと暗くなってきた道を戻りました。

 夕方に授業のない日、もう一度出直しました。観音様の様子を山ごと描こうと思っていたのですが ふと芝桜のことを思いだしました。以前、日曜日にみさと芝桜公園に行ったときは何時間もの渋滞だったので、今日なら大丈夫だろうと思ったのです。

 前橋も高崎も桜は散ったのに、公園はまだ満開です。芝桜の前には菜の花畑が広がります。この赤紫と黄色のコントラストが好きで、私はいつも下の方から菜の花を入れて描きます。「わ…寒いね…」と恋人同士が何人も通ります。私もいったん車の中に戻って防寒着を取り、小さなイスに丸くなって描きました。

 私はたくさんの芝桜を描きましたが、ここの芝桜が一番すばらしいなって思っています。山の上に山桜がチョンとしているのもかわいく思えます。「花と緑のシンフォニー」(全国都市緑化ぐんまフェア)もまだまだ続きます。描きたい気持ちが止まらない季節の始まりです。